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Photo by Mr Mark Ealey

セント・ビーヅのラグビー留学プログラム

Mr Mark Ealey —

2003年〜2019年 3月に17期生が来ます。

セント・ビーヅ・カレッジ(高校)のラグビー留学プログラムはニュージーランドのラグビーと教育の場において一番古く本格的です。他のニュージーランドの高校が日本のラグビー名門校と提携をするはるか前の段階で、まず、枚方市の啓光学園、九州の東福岡高校と姉妹校関係を結びました。この2つの強豪校は2002年ぐらいから日本の高校ラグビーを制覇した存在でした。これに続いて、札幌山の手高校とも姉妹校関係を結び、そこに現ジャパンのキャプテン、リーチ・マイケルが2004年に留学をしました。

セント・ビーヅ・カレッジのラグビー留学プログラムが2003年に本格的に始まりましたが、2001年に啓光学園から2人の選手が留学しました。最初の2人は、曽我部佳憲君と三井大祐君でクライスト・カレッジとのゲームでデビューし、曽我部君がなんとゲームのファーストタッチで40mの独走トライをしました。その翌年、プロップの森雄基君とハーフの佐久間隆君も1軍で活躍をしてくれました。

2003年にラグビー留学プログラムが始まりましたので、今年の選手は17期生で、OB &OGの合計の人数は300人に登っています。2011年の地震の影響で学生寮の収容人数が減り、ラグビー留学生は2年間学校外の宿泊となり、苦労したこともありましたので、2014年にプログラムはバーンサイド高校に拠点を移し、そこで2018年までの5年間プログラムをし、充実したものとなりました。2019年にプログラムの発祥校であるセント・ビーヅ・カレッジに戻ることに世界各国の修了生達は喜んでいるようです。

  ほとんどの選手は日本からで、日本の代表になったフルプログラム選手は9名で曽我部佳憲君、豊田 将万君、有田隆平君、藤田慶和君、布巻峻介君、垣永真之介君、山本浩輝君、斉藤聖奈さん、津久井萌さんです。ケニアから留学したムニアフ3兄弟の次男のサイモン君は現役の代表のロックです。2010年にイングランドから留学生したカール・ジェフス君が留学生で初めて1軍のキャプテンになりました。2011年の1軍でプレーしたポルトガルからのOB2人とも国の7人制と15人制の代表になっています。2008年の1軍の8番、ジョシュ・ナヴィディ君は去年のウエールズの最優秀選手で2017年のオールブラックス戦で大活躍をしてMVPにもなりました。2006年の2軍の8番、アレハンドロ・ニート・セラ君は前回のW杯でウルグアイのキャプテンを勤めました。2004年の3軍のセンターのシルベスター・ミケルソン君はデンマークの代表キャップを20個以上とりました。1期生の3軍のセゴポツォ・ディントウエ君はボツワナ共和国の代表になり、現在スコットランドで活躍中です。西アフリカのカメローンから来たセージュ・ヤカン君は現在フランスに住みながらプレーをしています。これまでに留学をした他の選手の出身国は、イタリア、アルゼンチン、ロシア、チリ、ブラジル、アメリカ、ジンバブエ、ウガンダ、カタルーニャ、韓国、ドイツとチェコ共和国です。

プログラムが発展していく中で留学生の人格形成の部分にも力を入れてきました。それに伴い、ワールドラグビーの提唱する5つのコアバリューである「尊重、品位、情熱、結束、規律」にも焦点を当てています。セント・ビーヅ・カレッジラグビー留学プログラムは選手たち(男女共)にとり、このプログラムは自分の安心領域から出て、治安のいい、思いやりのある環境にて自分にチャレンジをする最高のチャンスです。

3月の第3週に日本、アルゼンチン、イタリア、チリとアラブ首長国連邦からの選手が来ますので快く受け入れたいと思います。

Mark Ealey

Director

International Rugby Programme